Brilliant baroque : treasury of 17th and 18th century Italian paintings and drawings from Pushkin State Museum of Fine Arts

東京都庭園美術館

19970220-19970330

バッカスとアリアドネ

Bacchus and Ariadne

ジュゼッペ・カーデス

ペン、茶の淡彩、黒のチョーク、32.7×41.7cm(Pen and brown wash over black chalk 153.5×187cm)

1780年代(1780's)

プーシキン美術館(Pushkin State Museum of Fine Arts)

　この作品に描かれているのはオウィディウスの『転身物語』によるもので、ゼウスによってナクソス島に置き去りにされたアリアドネがバッカスと思いがけない出会いをする場面を描いている(カタログp125抜粋)。

三美神

The Three Graces

セバスティアーノ・マッツォーニ

油彩、カンヴァス、127×168cm(Oil on canvas 127×168cm)

1650年代中頃(mid 1650's)

プーシキン美術館(Pushkin State Museum of Fine Arts)

　この作品のタイトル≪三美神≫は仮称であり、別のテーマの神話が描かれている可能性がある。例えば、画面の左下には眠っているクピドがおり、その傍らに弓と矢が置かれていることから、作品のテーマが愛の女神ウェヌスと関係があると推測される。左側の人物が、≪フォルトゥーナの輪≫(ニューヨーク、個人蔵)のウェヌスの形象に非常に似ていることもこの推測をかなりの程度に裏づけるものである(カタログp68抜粋)。