ダリッチ美術館所蔵 ルーベンスとバロック絵画の巨匠たち
No:0052_0001
ヴィーナスとマルスとキューピッド
Venus,Mars and Cupid
油彩、カンヴァス、195.2×133cm(Oil on canvas 195.2×133cm)
?年(?)
ダリッチ美術館(Dulwich Picture Gallery)
一見したところ、神話上の一家が肖像画のためにポーズをとっているように見えるこの作品も、実は戦争に対する平和の勝利、憎悪に対する愛の勝利を示す寓意画である(カタログp93抜粋)。
No:0052_0002
豊穣の角を抱えるケレスと二人のニンフ
Ceres and Two Nymphs with a Cornucopia
油彩、パネル、30.9×24.4cm(Oil on panel 30.9×24.4cm)
1627-28年?(1627-28?)
ダリッチ美術館(Dulwich Picture Gallery)
1636年の古い記録では、絵の主題はケレスとされているが、その根拠はなく、おそらくここには、古代ギリシア神話の理想郷アルカディアの住人であるニンフが描かれているのであろう。彼女たちは、古代黄金時代における自然の豊かさと幸せなる怠惰な生活を象徴する豊穣の角(コルヌコピア)を飾りつけているところである(カタログp88抜粋)。
No:0052_0003
ユピテルの養育
The Nurture of Jupiter
油彩、カンヴァス、96.2×119.6cm(Oil on canvas 96.2×119.6cm)
1636-37年頃(c.1636-37)
ダリッチ美術館(Dulwich Picture Gallery)
その後ユピテルはクレタ島のイダ山に運ばれ、アマルテイアとメリセウスというニンフに育てられ、食事として山羊の乳と蜂蜜を与えられた。この作品はまさにその場面を描いたものである(カタログp68抜粋)。