シュルレアリスム展―パリ・ポンピドゥセンター所蔵作品による―

Le SURREALISME Exposition organisee par le Centre Pompidou a partir de sa collection

国立新美術館

20110209-20110509

 

「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2011.3.26 up]

No:0071_0001

スフィンクス

Sphinx

フランシス・ピカビア

油彩、カンヴァス、131.0×163.0cm(Oil ob canvas 103×68.5cm)

1929年(1929)

ポンピドゥセンター(Centre Pompidou)

 透明なイメージを幾重にも重ね、平面性と空間性を同時に実現する手法は、今までだれも試みたことのない、ひじょうに独創的なものであった。≪スフィンクス≫は、早くも1933年に国家買い上げとなっている(カタログp61抜粋)。

 

 2014年著作権切れにより掲載。

 

No:0071_0002

仔牛の崇拝

L'Adoration du veau

フランシス・ピカビア

油彩、カンヴァス、106.0×76.2cm(Oil ob canvas 106.0×76.2cm)

1941-1942年(1941-1942)

ポンピドゥセンター(Centre Pompidou)

 ≪仔牛の崇拝≫(cat.128)は、アーウィン・ブルーメンフェルドの写真作品≪独裁者≫(1936年)を下敷きにして描かれたものである。写真は、≪仮面のセルフ・ポートレイト≫(1936年、cat.116)のヴァリアントで、『パリ=マガジン』詩1938年6月号に掲載されている(カタログp157抜粋)。ブルーメンフェルドの≪仮面のセルフ・ポートレイト≫(cat.116)のサブタイトル「ミノタウロスあるいは独裁者」は、この迷宮=ミノタウロスの両義性を暗示するだろう(カタログp133抜粋)。

 

 2014年著作権切れにより掲載。

No:0071_0003

バッカナーレ

Bacchanale

アンドレ・マッソン

油彩、カンヴァス、90.0×74.0cm(Oil ob canvas 90.0×74.0cm)

1933年(1933)

ポンピドゥセンター(Centre Pompidou)

 ≪バッカナーレ≫(cat.77)は、古代ローマの神バッカスに想を得て、線描の裸体像が陶酔のうちに絡まり合う狂宴の一場面を描く(カタログp104抜粋)。

 

No:0071_0004

迷宮

Le Labyrinthe

アンドレ・マッソン

油彩、カンヴァス、120.0×61.0cm(Oil ob canvas 120.0×61.0cm)

1938年(1938)

ポンピドゥセンター(Centre Pompidou)

 縦長の大作≪迷宮≫(cat.117)において、マッソンは迷宮をその最奥に棲むミノタウロスがその色鮮やかな内臓をさらけだした姿として描いている(カタログp132抜粋)。

 

No:0071_0005

キマイラ

Chimere

マックス・エルンスト

油彩、カンヴァス、114.0×145.8cm(Oil ob canvas 114.0×145.8cm)

1928年(1928)

ポンピドゥセンター(Centre Pompidou)

 ギリシャ神話上の怪物キマイラは、ライオンの頭、山羊の胴体、そして蛇の尻尾をもつ(カタログp52抜粋)。