ベルリン国立美術館展 ― 学べるヨーロッパ美術の400年
From Renaissance to Rococo. Four Centuries of European Drawing, Painting and Sculpture.
20120616-20120917
「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2013.1.5 up]
No:0103_0001
ミネルヴァ
Minerva
油彩・カンヴァス、60.5×50cm(Oil on canvas 60.5×50cm)
1631年頃(c.1631)
ベルリン国立絵画館(Staatliche Museen zu Berlin,Gemaldegalerie)
この女性は何ものだろうか。ブロンドの長い髪をして月桂樹の冠を戴き、その後ろの壁にはメドゥーサの頭部があしらわれた楯がかかっている。左手の机の上にはリュートや書物が置かれている。メドゥーサの楯といえば、古代ギリシャ・ローマの女神ミネルヴァの持物である。ミネルヴァは学芸の庇護者でもあった(カタログp180抜粋)。
No:0103_0002
黄金の兜の男
Man with Golden Helmet
油彩・カンヴァス、67.5×50.7cm(Oil on canvas 67.5×50.7cm)
1650-1655年頃(c.1650-1655)
ベルリン国立絵画館(Staatliche Museen zu Berlin,Gemaldegalerie)
兵士がひとり描かれたものは、17世紀にはしばしば見られる。ユトレヒトのカラヴァッジョ派の画家ヘンドリック・テル・ブリュッヘンの≪眠るマルス≫(1620、ユトレヒト、中央美術館)やレンブラントの弟子であったフェルディナント・ボル≪マルス≫(1657頃、ワルシャワ、ナロドウェ美術館)などをすぐにあげることができる。おそらくレンブラントの兵士もやはり、マルスに扮した肖像の可能性が高い(カタログp182抜粋)。