マウリッツハイス美術館展 ― オランダ・フランドル絵画の至宝
Masterpieces from the Royal Picture Gallery Mauritshuis
20120630-20120917
「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2012.11.17 up]
No:0102_0001
四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪
Garland of Fruit around a Depiction of Ceres Receiving the Gifts of the Four Seasons
油彩、板、106.3×69.9cm(oil on panel 106.3×69.9cm)
1621-1622年頃(c.1621-1622)
マウリッツハイス美術館(the Royal Picture Gallery Mauritshuis)
ふたりの協力から生まれた見事な成果の一例が自然の豊かな恵みの寓意を表す楕(だ)円形のメダリオンを中心に、果物、野菜、花が輪をなして囲むこの作品であり、その描写の精確さディテールの豊かさには驚かされる。背中に羽をつけた幼い天使たちが、花輪を神々の長、ユピテルの棲む天に向かって引き上げる(カタログp68抜粋)。
No:0102_0002
ディアナとニンフたち
Diana and Her Nymphs
油彩・カンヴァス、97.8×104.6cm(Oil on canvas 97.8×104.6cm)
1653-1654年頃(c.1653-1654)
マウリッツハイス美術館(the Royal Picture Gallery Mauritshuis)
ニンフのひとりカリストは、ユピテルの子を身ごもったことがわかり、ディアナのお供から外され、不貞な行為を咎められ熊に姿を変えられてしまう。もちろんフェルメールにそうした激しい、いかにも感情的な情景は似合わない。ここで女たちはひととき憩う。絵は何かはっきりとした出来事を描いているようにも思われない。黒服の女はおそらくカリストと見当がついても、とくに事件が起こるわけではない(カタログp78抜粋)。
詳細はこちらにも記述しています。