ボルゲーゼ美術館展
2010年1月22日(金) 曇 13時00分頃~13時30分頃
【総評】
開催から日数はそれほど経っていませんし、個人的にギリシア神話が9点もある事から「混んでいるかも」と思い会場に行きましたが、拍子抜けするほど空いていました。
平日の昼間、しかも国立新美術館で「ルノワール展」という日本人好み(?)のライバル展があったのも影響したのかもしれません。ゆっくり観れたので良かったのですが、去年の「阿修羅展」の人気で「(ギリシア神話とか)わざわざ海外から持って来なくも」とか思われると嫌だなぁとか変な妄想をしつつ観て回りました。
美術展は4セクションに分かれていて、
序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生
Ⅰ 15世紀・ルネサンスの輝き
Ⅱ 16世紀・ルネサンスの実り--百花繚乱の時代
Ⅲ 17世紀・新たな表現に向けて--カラヴァッジョの時代
後、「[特別出品]ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遣欧使節」で1点「支倉常長像」という作品が出展されていました。
肝心のギリシア神話の絵画ですが「Ⅱ 16世紀・ルネサンスの実り」のセクションでヴィーナスの作品が4点並んでいました。
「眠るヴィーナス」 ジローラモ・ダ・トレヴィーゾ・イル・ジョーヴァネに帰属
「ヴィーナス、サテュロスとキューピッド」 パリス・ボルドン
「ヴィーナスとふたりのキューピッド」 ブレシャニーノ
「海のヴィーナスとキューピッド」 ルカ・カンビアーソ
恐らく意図的にヴィーナスを並べた物と思いますが、帰りの階段からチラリと見えて、帰り際もう一度観てしまいました。並べられているとつい観てしまいますね。
また同じセクションにあったミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオさんの「レダ」と「ルクレツィア」は対の作品で「愛を受け入れたレダと拒んだルクレツィア」という両端を示しているとの事です。
会場の一番最後の作品がジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリさんの「巫女シビラ」でしたが、とても透明感があり綺麗でした。ちょっと「ラファエル前派」っぽかったです。
ギリシア神話ではありませんが、今回の目玉のラファエロ・サンツィオさんの「一角獣を抱く貴婦人」は立体感があったように思います。
と言っても私の美術展の見方はギリシア神話以外は「ちら見」で、すっ飛ばしますので、5秒くらい観たこの作品はある意味、インパクトがあったのかもしれません(立体感が……)。
【購入グッズ】
図録 \2300
ポストカード
オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ \100
ヴィーナスとふたりのキューピッド \100
レダ(模写) \100
レダ \100
一角獣を抱く貴婦人 \100
春 \100
アメリカ大陸発見の寓意(珊瑚彩り) \100
ルクレツィア \100
チケットファイル
レダ(模写) \300
額絵
レダ \600
ストラップ
レダ \1890
ポストカードを入れる袋は殺風景な真っ白なものでしたが、貼ってくれたテープはオリジナルな物でした。
また、大きなビニールの袋もオリジナルのデザインがされていて、どうせならポストカード入れも、と思ってしまいました。
なお、今なら先着で図録を買うと宣伝用のポスターが貰えます(どれくらいあるかは?です)が、4つ折にされていてちょっと残念でした。丸めておいて欲しいですよね……。
因みにクレジットカードは使用できませんでした。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
No | 画家名 | 作品名 | ポストカード |
1 | マルチェッロ・プロヴェンツァーレ | オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ | ○ |
2 |
レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) | レダ | ○ |
3 | ジローラモ・ダ・トレヴィーゾ・イル・ジョーヴァネに帰属 | 眠るヴィーナス | × |
4 | パリス・ボルドン | ヴィーナス、サテュロスとキューピッド | × |
5 | ブレシャニーノ | ヴィーナスとふたりのキューピッド | ○ |
6 | ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ | レダ | ○ |
7 | ルカ・カンビアーソ | 海のヴィーナスとキューピッド | × |
8 | カヴァリエール・ダルピーノに帰属 | アモールに冠を被せられるヴィーナス | × |
9 | ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ | 巫女シビラ | × |