オルセー美術館展2010 「ポスト印象派」

Post-impressionnisme 115 chefs-d'oeuvre de la collection du Musee d'Orsay

国立新美術館

20100526-20100816

 

「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2010.6.26 up]

No:0065_0001

オルフェウス

Orpheus

ギュスターヴ・モロー

油彩、板、154.0×99.5cm(huile sur bois 154.0×99.5cm)

1865年(1865)

オルセー美術館(Musee d'Orsay)

 モローは、このオルフェウスの物語を取り上げるにあたり、流れ着いた首と竪琴を若い女性が拾い上げるという、新たなエピソードを創作した(カタログp172抜粋)。

 

 右下の亀について。神ヘルメースが生まれたその日に亀から竪琴を発明し、その竪琴は芸術を司る神アポロン(オルフェウスの父と言われる)に譲られているので、多分、音楽を表わしている……と勝手に推測しています(2匹なのは妻と自分?)。

 

No:0065_0002

戦争

War

アンリ・ルソー

油彩、カンヴァス、114.0×195.0cm(huile sur toile 114.0×195.0cm)

1894年頃(vers 1894)

オルセー美術館(Musee d'Orsay)

 中央の女性はローマ神話の女神ベローナとの事。ギリシア名はエニュオ。「イリアス」第五歌訳注に「男神アレスと対を成す戦いの女神。アレスの別称エニュアリオスと対比される名である」とあります。戦闘女神です。