ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで

NAPOLI,LA BELLEZZA E LA CORTE CAPOLAVORI DEL MUSEO DI CAPODIMONTE DAL RINASCIMENTO AL BAROCCO

国立西洋美術館

20100626-20100926

 

「ギリシア神話がありそうな美術展レポート」あります。 [2010.7.24 up]

No:0067_0001

キューピッド

Cupido

バルトロメオ・スケドーニ

油彩、カンヴァス、82×77cm(Oil on canvas 82×77cm)

1610-12年頃(c.1610-12)

カポディモンテ美術館(Museo Di Capodimonte)

 ほとんど世俗的な主題を扱わなかったスケドーニの作品の中で、ほぼ唯一のものである本作の名声は、何より、おびただしい数にのぼるレプリカや模写作品が証明している(カタログp88抜粋)。

 

No:0067_0002

ヴィーナスとアドニス

Venere e Adone

バッティステッロ・カラッチョロ(本名ジョヴァンニ・バッティスタ・カラッチョロ)

油彩、カンヴァス、204×145cm(Oil on canvas 204×145cm)

1894頃(c.1894)

カポディモンテ美術館(Museo Di Capodimonte)

 セム族に由来するアドニス神話は、ギリシア世界においてはヘシオドスによって語られ、オウィディウスの『変身物語』によりラテン世界に取り入れられた(カタログp156抜粋)。

 

No:0067_0003

アタランテとヒッポメネス

Atalanta e Ippomene

グイド・レーニ

油彩、カンヴァス、192×264cm(Oil on canvas 192×264cm)

1622年頃(c.1622)

カポディモンテ美術館(Museo Di Capodimonte)

 本作に描かれるのは2個目のリンゴを投げた瞬間だ。すでに左手にリンゴを一つ持つアタランテは、もう一つを取ろうと立ち止まる。3個目はおそらくヒッポメネスの背中に隠した手に握られている(カタログp92抜粋)。