ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生
The Genesis and Development of Landscape Painting from Kunsthistorisches Museum Wien
Bunkamuraザ・ミュージアム
20150909-20151206
2015年9月20日(日) 晴 10時00分~10時30分頃
【総評】
開園5分前に並びましたが、結構人がいました。「連休中とは言え、地味な展覧会で目玉もないから空いているかな」と思っていたのですが、予想は外れました。
近くの人の話が聞こえましたが、この後「春画展」に行くとの事。私もこの後、新宿の「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20′s Paris」に行きましたが、梯子される方が多かったのかもしれません。
※因みに「春画展」は激混みとの事。ギリシア神話は関係ありませんが、私も観に行く予定です。
ギリシア神話関連は4点。因みに右端の数字はサイズです(今回、図録未購入でしたので……)。
1.ルーラント・サーフェリー 「冥界のオルフェウス」 27×35cm
2.パオロ・フィアミンゴ 「風景のなかの古代の神々」 125×196cm
3.ダーフィット・テニールス(父) 「メルクリウスとアルゴス、イオ」 48.5×61.5cm
4.サルヴァトール・ローザ 「アストライアーの再来」 138×209cm
「風景のなかの古代の神々」は5柱いらっしゃるのですが、それぞれ「感覚」を表しているとの事。
セレス「味覚」、アポロン「聴覚」、フローラ「嗅覚」、ユピテル「視覚」、ウェヌス「触覚」。
セレスは穀物の女神なので味覚、アポロンは音楽の神なので聴覚、フローラは花の女神なので嗅覚、ユピテルは天界から見下ろすので視覚、までは反射的に出てきそうですが、ウェヌスは…?
説明によると「素肌」と「足元に描かれている魚」で触覚を表しているとの事。確かに「愛の女神」ですので触覚は大事ですねぇ~と納得。
因みにウェヌス(ギリシア神話でのアフロディテ)は台風を表すテューポーンが攻めて来た時、エロスと共に魚に変身して逃げています。この事から星座では魚座になっています。
でも、魚って「触覚」なのかな……何か微妙。
「メルクリウスとアルゴス、イオ」はウィーン美術史美術館が所蔵している4枚の銅版彩画の1枚との事。他の3枚は、
①ニンフとサテュロスたちの前で笛を吹くパン
②ウェルトゥムヌスとポモナ
③雌牛に変えられたイオをユノに渡すユピテル
で③の続きが今回の「メルクリウスとアルゴス、イオ」になります。
ギリシア神話的にはちょっと物足りなかったですが「風景画の誕生」というタイトルを考えると良く4枚もあったなぁと思います。
風景画だから行かなくていいや、と思わなくて正解でした。
チケット
【購入グッズ】
図録 未購入
ポストカード
サルヴァトール・ローザ 「アストライアーの再来」 \150
ギリシア神話関連はポストカード1枚のみ。でも1枚でもあって良かったです。
レシート。展覧会名入りです。
購入ポストカード。「アストライアーの再来」です。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
ルーラント・サーフェリー 「冥界のオルフェウス」 ×
パオロ・フィアミンゴ 「風景のなかの古代の神々」 ×
ダーフィット・テニールス(父) 「メルクリウスとアルゴス、イオ」 ×
サルヴァトール・ローザ 「アストライアーの再来」 ○