グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家
GUERCINO
国立西洋美術館
20150303-20150531
2015年5月3日(日) 晴 9時30分~10時00分頃
【総評】
空いています。特にグッズ売り場はガラガラでした。近くで「大英博物館展」「鳥獣戯画展」をやっていたのも大きいとは思いますが、やはり日本では「日本特有の」ネームバリューがないと人は来ないんですね、きっと。
ギリシア神話関連ですが、5点ありました(01.は微妙ですが)。
01.グエルチーノ 「プットー」
02.グエルチーノ 「マルシュアスの皮をはぐアポロ」
03.グエルチーノ 「アポロとマルシュアス」
04.グエルチーノ 「狩人ディアナ」
05.グエルチーノ 「エンデュミオン」
今回の目玉は「マルシュアスの皮をはぐアポロ」。良く絵画になる題材です。図録には、
ここに描かれるのは、紀元1世紀の詩人オウィディウスの『変身物語』(6:382-400)および『祭暦』(6:705-708)ほか、いくつかの古代文献に記されたエピソードである(p72抜粋)。
実際、松原國師著「西洋古典学事典」のマルシュアスの項を見ても諸説ありそうな感じです。
一番有名なのはやはりオウィディウス「変身物語」だと思いますが、恐らくオリジナルに近いと思われるアポロドーロス「ギリシア神話」から抜粋(素直に「変身物語」「祭暦」から抜粋しないのは「へそ曲がり」な為です……)すると、
アポローンはまたオリュムポスの子マルシュアースを殺した。彼は、アテーナーが顔を醜くするというので投げ棄てた笛を見つけて、アポローンと音楽上の争いをしたからである。
勝者が敗者を思うがままに処分するという条件に同意した後、勝負が行われるやアポローンは竪琴を逆にして競技に加わり、マルシュアースに同じようにすることを命じた。
彼にはできなかったので、アポローンが勝者と判定された。彼はマルシュアースを一本の高い松の木に吊して、その皮を剥(は)いで殺した(p35抜粋)。
う~ん、アポローン、何か「ズルイ」感が……でもこれが一番ベーシックな話ですね。
絵画自体、というかグエルチーノさんは「指」に特徴があるような気がします。「狩人ディアナ」と対になっている「エンデュミオン」もパッと指に目が行きました。
何か、漫画ちっくというか、浮世絵のような感じに見えます。以降、グエルチーノさんの絵は指にばかり目が行くようになってしまいました。
後、ギリシア神話ではないですが右足なのに左足の指になっている「キリストから鍵を受け取る聖ペテロ」、見忘れました……空いていたのでゆっくり観れば良かったんですが、ついいつもの癖で「チラ見」で飛ばしてしまいました。
個人的にはギリシア神話も5点あり、空いていて良く観れましたので、満足感は高かったです。
チケット
ポストカード
リスト
レシート
【購入グッズ】
図録 \2400
ポストカード
グエルチーノ 「マルシュアスの皮をはぐアポロ」 \150
オリジナルグッズはそこそこあったのですが、ギリシア神話関連はほとんどありませんでした。図録とポストカードのみ購入。
ポストカード、いつの間にか\150になったんですね。「西美、おまえもか」的な感じが……。
今回のポストカード入れ、紙は安っぽいのですが「スタンプ」が押してあります。
最初、スタンプだと気付かなくて「何か手作り感を出しているなぁ」と思って見ていました。いつもポストカード入れは何枚か余分に貰っているのですが、ふと比べてみると「微妙に違っている」事に気付きました。これ、1枚1枚手押しですね、きっと。
この「ポストカード入れにスタンプを押す」というのは2013年の東京藝術大学大学美術館「夏目漱石の美術世界展」で行われていました。ただ、2回目に行った時には押されていなく、店員の方に聞いた所「手間が……」という事で省かれていました。中々大変ですよね……。
なお、クレジットカードは利用可能です。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
グエルチーノ 「プットー」 ×
グエルチーノ 「マルシュアスの皮をはぐアポロ」 ○
グエルチーノ 「アポロとマルシュアス」 ×
グエルチーノ 「狩人ディアナ」 ×
グエルチーノ 「エンデュミオン」 ×