村内美術館
2013年6月8日(土) 曇 12時45分~13時15分頃
【総評】
6/25で今の美術館は閉館との事で、最後の記念に観に行きました。
美術館としては小振りですが、コローさん、ブグローさん、ラトゥールさん等、個人的にも好みの方の作品がありますし、家具屋さんだけあって照明とかも悪くないと思います(流石に椅子はとても座り心地が良かったです)。
なのですが、八王子駅からシャトルバスか車でないと行けない便の悪い所ですので、とても空いていました(最後ですし、もう少し宣伝とかしても良いのかなぁとか思ってしまいました)。
さて、ギリシア神話関連ですが、絵画は以下の5点がありました。
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ 「ディアナと従者たち」
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ 「キューピッドとビーナス」
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ 「狩りの後のディアナ」
アンリ・ファンタン・ラトゥール 「ヴィーナスと従者たち」
ジャン・バティスト・カミーユ・コロー 「夜明け」
ブロンズ像が1点(入口の所にありますので、チケットを買わなくても観る事ができます)。
エミール・アントワーヌ・ブールデル 「ペネロップ」
個人的メインはディアズさん「ディアナと従者たち」。小品ですが、とても綺麗でした。ディアズさんという方は知らなかったのですが、とても長い名前の方ですね。図録には、
特にその明るく輝くような色彩の華やかさは、彼がルネサンスのコレッジョ、ロマン派のドゥカンやドラクロワの後継者であることをよく示しており<略>、(p87抜粋)
とありました。確かに色彩が綺麗です。そして、嬉しい事にポストカードも販売されています。
コローさん「夜明け」は一見ギリシア神話とは分かりませんが、右下に女性が三人います。図録には、
まだ暗い夜明け前の森の中、ニンフたちが籠を手に果実を採っている。<略>本作の場合、その姿は人間のようにも見えるが、半裸であることやその存在感がやや希薄であることからニンフであるといえよう(p58抜粋)。
とあり、描かれている女性はニンフらしいです。ニンフの場合、特にアトリビュートがある訳ではないですので、判断は難しそうですね。同じく風景に半裸の女性が三人描かれているディアズさん「水浴する女達」もニンフのように見えますが図録には「ニンフを思わせる」とちょっと弱い感じの表現になっています(のでギリシア神話関連としては非カウント)。
ラトゥールさん「ヴィーナスと従者たち」は真中に座っている下半身が白い服の女性がヴィーナスかなぁと思っていましたが、
単に一人のヴィーナスを囲むニンフや三美神などの従者を描いたものではなく、伝統的な「双子のヴィーナス」をテーマにした作品と考えられる(p120抜粋)。
とあり、下半身のみ白い服の女性が「聖なる愛」天上の愛のヴィーナスで、その横にいる黄色い服を着ているのが「世俗的な愛」地上の愛のヴィーナスとの事。なるほど、これは説明を見ないと分からないですね。
閉館してしまうのは正直、残念ですが、ギリシア神話は予想外に多く、楽しめました。
【購入グッズ】
図録 \2,500
ポストカード
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ 「ディアナと従者たち」 \84
ウイリアム・アドルフ・ブグロー 「モントロン侯爵夫人の肖像」 \84
ウイリアム・アドルフ・ブグロー 「レディ マクスウェル」 \84
ジャン・ジャック・エネル 「横たわる裸婦」 \84
アドルフ・ジョゼフ・モンティセリ 「花の祭」 \84
ジャン・バティスト・カミーユ・コロー 「小さな水門のある草原」 \84
※ギリシア神話関連はこちらです。
ポストカード入れは普通の紙ですが、判子が押してあります。
レシートも普通ですが「村内美術館」の文字が入っています。まぁある意味、貴重ですね。
う~ん、以前来た時とミュージアムショップが違うような気がしますし、以前と比べてグッズが充実しているように思います。「ディアナと従者たち」のポストカードとかあれば買っていた筈ですので。
因みに高額な場合はクレカが使えるそうです。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
No | 作者名 | 作品名 | ポストカード |
1 |
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ |
ディアナと従者たち |
○ |
2 |
ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ |
キューピッドとビーナス |
× |
3 | ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ペニャ | 狩りの後のディアナ | × |
4 | アンリ・ファンタン・ラトゥール | ヴィーナスと従者たち | × |
5 | ジャン・バティスト・カミーユ・コロー | 夜明け | × |
6 | エミール・アントワーヌ・ブールデル | ペネロップ | × |
※No.6は彫刻。