森と芸術
2011年4月28日(木) 雨のち晴 14時30分頃~15時00分頃
【総評】
平日の昼間ですのでガラガラかなと思いましたが、そこそこ人がいました。庭園が綺麗な季節ですので、ふらっと観に行くのに丁度良いように思います。
ギリシア神話関連ですが、以下の5点がありました。
・ジョヴァンニ・ベネデット・カスティリョーネ 「壺の前にすわる牧神」
・アントニー・ヴァテルロー 「アルペイオスとアレトゥサのいる風景」
・アンドレ・ボーシャン 「ニンフたちの洞窟」
・エドワード・バーン・ジョーンズ 「ヴィーナスの鏡」
・マックス・エルンスト 「スフィンクスの厩舎の中で(『博物誌』より)」
「壺の前にすわる牧神」と「アルペイオスとアレトゥサのいる風景」は共に版画で以前観に行った町田市立国際版画美術館の所蔵でした。
「アルペイオスとアレトゥサのいる風景」はオウィディウス著「変身物語」が典拠と思われます。河神アルペイオスがニンフのアレトゥサに恋をしますが、アレトゥサはディアナ(アルテミス)に祈って泉に変身するという物語です。
アンドレ・ボーシャンさん「ニンフたちの洞窟」は特にキャプションはありませんでしたが、物語性があるように思いました。著作権が切れていませんのでイメージは載せられませんが、右側にニンフではない恐らくは難破した人たちと船が描かれています。
人間の一人は洞窟にいるニンフを見つけ手を差し伸べています。ギリシア神話にこれに対応する場面があったか思い出せませんでしたが、何かの一場面のような気がします。
エドワード・バーン・ジョーンズさん「ヴィーナスの鏡」は小さい絵画でしたが、月(多分)の雰囲気が良く、個人的には好みでした。ポストカードが欲しかったのですが、残念ながらありませんでした。
マックス・エルンストさん「スフィンクスの厩舎の中で(『博物誌』より)」は「これがスフィンクス?」と思いましたが厩舎にいるのが印象的でした。『博物誌』はプリニウスの博物誌がベースなのかなと思いますが、この辺も図録やキャプションには書かれていませんでした。
また、絵画ではなく写真でしたがギリシア神話を題材にしたものがありました。3つ首ではなく2つ首でしたが、ケルベロスがちょっと良い感じでした。
なお、展示期間限定のものがありました。何故か全てポール・デルヴォーさんです。
○展示期間:2011/4/16~5/7
ポール・デルヴォー 世界の果て
○展示期間:2011/5/12~7/3
ポール・デルヴォー 機関車
○展示期間:2011/4/16~5/10、6/9~7/3
ポール・デルヴォー 庭
【購入グッズ】
図録 \2500
ポストカード
ニンフたちの洞窟 \105
小川のある森の風景 \105
図録がまるで本のようです。お洒落と言えばお洒落です。 クレジットカードは利用可能できませんでした(レジに利用できません、と明記がありました)。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
No | 画家名 | 作品名 | ポストカード |
1 |
ジョヴァンニ・ベネデット・カスティリョーネ |
壺の前にすわる牧神 |
× |
2 |
アントニー・ヴァテルロー |
アルペイオスとアレトゥサのいる風景 |
× |
3 | アンドレ・ボーシャン | ニンフたちの洞窟 | ○ |
4 | エドワード・バーン・ジョーンズ | ヴィーナスの鏡 | × |
5 | マックス・エルンスト | スフィンクスの厩舎の中で(『博物誌』より) | × |