古代ギリシャコインその4
2014年8月23日(土)~
個人的に集めているコインは「ギリシア神話の時代(BC.500頃)」で「ギリシア神話関連のデザイン」で「小さい物」です。特に、
1.「アッティカ・アテナの梟コイン」
2.「ギリシア神話に出てくるモンスター関連」
を中心に集めています。今回は1.のコインが年代順に3枚集まりましたので、ご紹介したいと思います。
全ていわゆる「梟コイン」のオボルですが、左から、
① 475-465 BC. AR Obol (9mm, 0.65 g, 11h).
② 465-454 BC. AR Obol (8mm, 0.69 g, 2h).
③ 454-404 BC. AR Obol (8mm, 0.66 g, 9h).
の年代になっています。BC.475~404と切れ目なく揃いました(実は正確には②は465/2-454との事ですので3年程、切れているのかもしれませんが、3年間だけ別のデザインというのも考え難いので……戦争とかで途切れたのかもしれませんけど)。
表のアテナ女神のデザインは余り変わっていないのですが、裏の梟は②と③で大きく変わっています。②までの梟はとても「スリム」で体の角度が割りと水平に近いのに対して、③の梟は「ポッチャリ」して体の角度が垂直に近くなっています。
また、②までは尻尾が長いのに対して③は短くなっています。この傾向は小さなオボルだけでなく大きなコイン(代表的なテトラドラクマとか)でも見られる特徴のようです。
大きさは1円玉と比較すると、
ちっこいです。個人的には「微美(びび。勝手な造語ですw)」と思っています。
因みにサイズの後にある11h、2h、9hというのは表と裏の「ずれ」を時計を模して示しています。例えば11hというのは表に対して裏の中心が11時の位置にある、という意味になります。ですので6hの物は表と裏で上下が「逆さま」になります。
3枚とも状態は「goodVF」ですので、bid値(落札額)は結構高かったです……。
「梟コイン」は他の年代の物もありますので、また機会がありましたら、ご紹介したいと思います。