シャヴァンヌ展 水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界
L'Arcadie au bord de l'eau-Le monde mythique de Puvis de Chavannes
20140102-20140309
常設展を開催しました。こちらからどうぞ。 [2014.1.18 up]
2014年1月2日(木) 曇 10時00分~13時45分頃
【総評】
「1月2日(木)の初日先着100名様に、展覧会オリジナルポストカードをプレゼント」につられて正月真っ只中の開催初日、1月2日の9時50分に到着。
流石にそんなに人はいないかなぁ~と思っていましたが、既に20名ぐらい並んでいました。
プレゼントは、
メインの「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」の横長ポストカードでした(\200)。
ギリシア神話関連ですが、以下の6点がありました。
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「休息」 (島根県立美術館)
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「休息」 (ナショナル・ギャラリー、ワシントンD.C.)
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「幻想」 (大原美術館)
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「幻想」 (個人蔵)
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「眠り(習作)」
今回の個人的なメインは「眠り(習作)」でした。習作ですので、雑ですし暗い感じなのですが、何故か惹かれてキャプションを見ると「アエネイス」の一場面との事。図録を見ると、
「"Tempus erat quo prima quies mortalibus aegris incipit,"(時は倦み疲れた人間にその夜初めて安らぎが入り込み)」これはウェルギリウスの『アエネイス』の断片(Ⅱ,268)である。これはトロイア人たちが、彼らの土地からギリシア人が去り、戦争から逃れることができたと信じ込まされたのちの最初の眠りの箇所である(p72抜粋)。
との事。何か良いですね。恐らく城の中ではまだ大宴会が続き、城の外ではこのような光景だったのでしょう。因みにギリシア神話っぽい≪古代の光景≫の説明に、
ここには神も女神もいない。一部の例外を除いて、シャヴァンヌは自分の絵画から特定の神話的物語をなくし、それによって、絵画を19世紀の鑑賞者により訴えるものにしたのである(p118抜粋)。
との事で全て「何かギリシア神話っぽいんだけど……」といった感じです。そんな中でこの「眠り(習作)」は「一部の例外」でラッキーでした。
「幻想」も何かギリシア神話っぽなぁと観ていたら、キャプションには「ホメロス」の文字が。図録を見ると、
かくして画面中央では、おそらくホメロスと思われる年老いた語り部が座る周りで、若者たちがその話に熱心に聞き入っている(p54抜粋)。
なるほど。ギリシア神話という訳ではないですが、まぁホメロスと言えばギリシア神話ですので、ギリシア神話という事で……。
因みに「幻想」は島根県立美術館の物とナショナル・ギャラリー、ワシントンD.C.の2点がありましたが、ポストカードは島根県立美術館の物でした。
う~ん、どうせなら国内で観れないワシントンD.C.の方をポストカードにして欲しかったですね……。
明らかなギリシア神話は少なかったですが、ポール・デルヴォーさんのように「ギリシア神話が染みている」感じで楽しめました。
【購入グッズ】
図録 \2,500
ポストカード
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」 \200
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「幻想」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「休息」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「夏(習作)」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「美し国」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「古代の光景」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「秋」 \150
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ 「羊飼いの歌」 \150
チケットファイル
休息 \280
額絵
諸芸術 \500
美し国 \500
A4クリアファイル
諸芸術 \380
なお、クレジットカードは利用可能です。
チケットファイルとA4クリアファイル
額絵
ポストカード
ギリシア神話関連は常設展で展示しています。
【ギリシア神話の絵画とポストカード】
No | 作者名 | 作品名 | ポストカード |
1 | ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ | 諸芸術とミューズたちの集う聖なる森 | ○ |
2 | ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ | 幻想 | ○ |
3 | ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ | 休息 | ○ |
4 | ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ | 眠り(習作) | × |